給付型奨学金の制度知っていても、具体的なメリットとデメリットまでしっかりと理解した上で申請している人は少ないものです。
給付型奨学金の実情について詳しく知りたいというあなたのために、給付型奨学金を受給することのメリットとデメリットを紹介します。
本記事を読むことで、受給する給付型奨学金を最大限活用する方法や、気をつけるべきポイントを理解できるようになりますよ。
給付型奨学金は、多くの大学生/大学院生が獲得するチャンスのある「大学生だからこそ」利用可能な金銭獲得制度の一つです
本記事を読んで一人でも多くの大学生/大学院生が、給付型奨学金を最大限活用して充実した大学生活にしてほしいと願っています。
給付型奨学金獲得にチャレンジしよう!
まずは、給付型奨学金について簡単に制度概要を紹介します。
給付型奨学金は、審査を通過した対象学生に1年間~最短修業年限の間、一定の金額を支給する修学支援制度です。
「給付型」という名称の通り、大学卒業後も返済する必要は一切ありません。
もらえる金額は奨学金を支給している財団によって様々ですが、毎月2万円~20万円程度の範囲で支給されます。
大学にかよって勉強や研究をしているだけで大きな金額が安定して得られるこの制度を利用しない理由はありませんよね。
少なくとも1つ以上は自分が対象となる給付型奨学金があるはずですので、募集中の給付型奨学金一覧を見て自分にあう財団を探してみてください。
自分に合った給付型奨学金が見つかったら、採用されるコツを押さえて申請書を作成してみましょう。
- 申請タイミングを逃さない
- 成績(GPA)を可能な範囲で上げておく
- 募集要項をしっかりと読む
- 応募理由は募集要項を肉付けするだけ
- 将来どんな人間になりたいかを熱弁する
- 複数の奨学金に応募する
給付型奨学金は「大学生だからこそ」利用できる金銭獲得制度の中でも最も優れた制度です。
給付型奨学金をはじめとする金銭獲得制度を上手く活用して、充実した大学生活にしましょう。
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給付型奨学金をもらうことのメリット
それでは、給付型奨学金を受給することにより得られるメリットを紹介していきます。
給付型奨学金のメリットは以下の6点です。
それでは一つずつ解説してきますね
メリット①:無理なアルバイトをしなくて済む
給付型奨学金をもらうことによるメリットの1つ目は「無理なアルバイトをしなくて済むこと」です。
「大学生といえばアルバイト」というイメージを持っている人も多いと思いますが、やはり私も社会人経験を積んだり安定した収入を得るために重要だと思っています。
しかし注意しなければいけないのは、大学での勉強やサークル活動、就職活動などに影響が出るような長時間勤務や深夜帯のアルバイトは避けるべきということです。
これまでにアルバイトに力を入れすぎて留年や中退をした人を何人も見てきました…
確かに深夜アルバイトの高時給や、長時間勤務による高額な給料は魅力的ですが、それによって単位を落としたり留年してしまっては本末転倒です。
給付型奨学金によって安定した収入を確保できれば、あなたの身体に大きな負担のかからないアルバイトのみを選ぶことができます。
給付型奨学金を獲得した上で行うアルバイトとして特におすすめしたいのが「オンライン家庭教師」です。
通常の家庭教師と異なり、自宅にいながらPC経由で生徒に勉強を教えます。
コロナによって対面による授業が難しくなったため、まさに今需要が増えている仕事ですね
・通勤に時間がかかる
・地域が絞られる
・親御さんへの気遣いが必要
などの家庭教師や塾講師のデメリットが在宅勤務により解消されるため、大学生にはうってつけのアルバイトになっています。
- 通勤時間がゼロ
- 場所に縛られない|帰省中や旅行先でもバイトできる
- 私服OKな場合が多い
- 時給が高い (1200円/時~)
- バイトの掛け持ちがしやすい
- 親御さんに気を使わなくてよい
オンライン家庭教師についてはこちらの記事でくわしく解説しています。
実際の求人条件についても掲載していますので、興味がある人は是非一度ご覧ください。
あなたの身体や気持ちに無理のあるアルバイトは、将来の自分にとってマイナスにしかなりません。
このような無理なアルバイトをしなくても良いように、給付型奨学金を獲得しておきたいですね。
\在宅勤務&高額時給!/
メリット②:朝型習慣を手に入れられる
給付型奨学金をもらうことによるメリットの2つ目は「朝型習慣を手に入れられること」です。
メリット①で説明したように、給付型奨学金で安定した収入を得ることができれば深夜バイトや長時間のアルバイトをする必要がなくなります。
もしこのような夜の時間帯に活動してしまうと、どうしても夜型の生活になってしまいます。
夜型生活のデメリットには、例えば以下のようなものがあります。
- 授業の遅刻が増える
- 集中できる時間が確保できない
- GPAが下がり、就活や給付型奨学金獲得が難しくなる
- 上手くいかないことが増えてネガティブになる
- 研究室に滞在する時間が教授と合わず評価が下がる
- 社会人になったときの習慣の切り替えが大変
このような状況も給付型奨学金が解決してくれます。
給付型奨学金の安定した収入によって、時給が高額な深夜帯のアルバイトにこだわる必要がなくなるからですね。
「朝型生活に切り替えたいけどなかなか難しい…」という人は、以下の記事で大学生に特化した夜型から朝型へ切り替えるコツを解説していますので、是非ご覧ください。
給付型奨学金によって深夜の無理な活動を控え、朝型の生活を手に入れましょう。
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メリット③:日常生活を豊かにできる
給付型奨学金をもらうことによるメリットの3つ目は「日常生活を豊かにできること」です。
給付型奨学金によって家計に余裕が出てくると、これまでなかなか手を出せなかった日常生活を豊かにするための支出もできるようになります。
例えば、
・朝の心地よい起床を促してくれる自動開閉カーテン(一式で約1.5万円)
・家事の時間を減らすロボット掃除機(約2万円)
・自習に集中するためのノイズキャンセリングイヤホン(約3万円)
などは、私自身も実際に購入して日常生活が大変豊かになったと思った商品です。
これらの商品を購入して1年近く経ちますが、大変便利で今でも毎日使用しています
これらの商品はあなたの勉強時間を増やしたり集中力を高めてくれますので、奨学金の本来の「修学支援」という目的とも合致します。
以下の記事で、私が社会人になってもっと早く買っておけばよかったと後悔した商品を紹介しています。
あなたの生活をより良くする商品を手に入れるためにも、給付型奨学金の金銭的補助は大変ありがたい存在になりますよ。
\生活を豊かにしてくれる商品たち!/
メリット④:成績(GPA)が向上する
給付型奨学金をもらうことによるメリットの4つ目は「成績(GPA)が向上すること」です。
給付型奨学金によって、
・深夜バイトをやめる
・生活を豊かにする時短アイテムを手に入れる
ことで、授業の遅刻が減ったり勉強に集中できるようになり、結果として成績(GPA)が向上します。
私も深夜バイトをやめてからGPAが上がっていきました
学生の本業である勉学に集中するためにも、学びを支援してくれる給付型奨学金をぜひ獲得したいですね。
メリット⑤:多くの金銭獲得制度に採用されやすくなる
給付型奨学金をもらうことによるメリットの5つ目は「多くの金銭獲得制度に採用されやすくなること」です。
メリット④で紹介したように、朝型生活によって授業の遅刻が減ったり、長時間集中してテスト勉強をすることができれば、GPAをグングン引き上げられるようになります。
GPAを向上させることができれば、さらに多くの金銭獲得制度に採用される可能性が高まります。
- 授業料免除(国立大学:2.5~5万円/月)
- 給付型奨学金(2~20万円/月)
- (大学院生向け)第一種奨学金返還免除(8.8~12.2万円/月)
これらの制度の審査の際には、GPAも評価項目一つとなります。
一定のGPA点数が無いと足切りされる場合もあり、高いGPAを取ることで条件の良い金銭獲得制度を利用しやすくなるのです。
つまり、金銭獲得制度によって勉学に取り組みやすい環境を整えることで、さらに次の金銭獲得制度を利用できるという「成果稼ぎの好循環」を作ることができるということですね。
給付型奨学金の獲得によって成績を引き上げ、さらに多くの金銭獲得を狙いましょう。
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メリット⑥:就職活動で優良企業から内定をもらえる
給付型奨学金をもらうことによるメリットの6つ目は「就職活動で優良企業から内定をもらえること」です。
給付型奨学金によって成績を上げることは就職活動の成功にも直結します。
就職活動で提出する成績証明書は、最初のスクリーニングに使用されます。
GPAを上げておかないと、せっかく面接でアピールできるあなたの強みがあったとしても会社で規定されているGPAの足切り基準に満たず、一次面接まで進めなくなります。
給付型奨学金によってある程度GPAを上げておくことで、このような成績の足切りを回避し内定をグッと近づけることができるのです。
GPAは学内推薦のもらいやすさにも影響しますので、なるべく引き上げておきたいですね
また、単純な成績だけの話にとどまらず、「あなたの経験や成長を促進する」という点も給付型奨学金が就活を有利にしてくれるポイントになります。
給付型奨学金で家計、時間にゆとりができれば、アルバイト以外の活動にも力を入れられるようになるからです。
- 研究活動に注力できる
- ボランティアをする時間ができる
- 海外旅行や留学などで人生の視野を広げられる
- 自分の専門以外の勉強にも取り組める
- 資格取得を目指せる
- 長期インターシップで企業経験ができる
etc…
これらの活動は忙しい大学生にとっては全員が全員経験できるようなものではありません。
つまり、給付型奨学金によって家計と時間に余裕ができたあなただからこそ取り組めたユニークでオリジナリティのある経験談になるのです。
企業の人事も、何百人、何千人もの大学生の似たような「ガクチカ」を聞いて正直飽き飽きしています。
そのような中で、他の学生が語れない経験をしてきたあなたは、人事の目にも輝いて見えるはずです。
確かに就活の面接ではみんな似たような話ばかりしてますよね…
周りの学生に差をつける経験をするためにも給付型奨学金は大変役に立ちますよ。
\求人厳選から面接対策まで!/
給付型奨学金をもらうことのデメリット
ここまでに紹介してきたように、基本的には給付型奨学金は良いこと尽くめなのですが、考え方によってはデメリットになるかもと思われるポイントも紹介します。
給付型奨学金のデメリットになりうるポイントは以下の6点です。
デメリット①:申請に手間がかかる
給付型奨学金のデメリットの1つ目は「申請に手間がかかること」です。
特にはじめて給付型奨学金に応募するという人は、申請書を書くのが面倒くさいと感じてしまうことでしょう。
私も最初の申請は本当に苦労しました…
普段の大学生活では書かないような、
・家計状況(証明書の準備含む)
・申請理由
・自分の将来の夢
・社会問題に対する意見
などを書く必要があるため、「手間がかかる」とか「何が正解かわからなくて心配」と思ってしまいますよね。
ただ、しっかりとしたコツやテンプレートを踏まえて作業を進めていけば、そこまで大変な作業ではありません。
例えば以下のようなポイントを押さえることで、審査員にも評価されやすい申請書になりますよ。
- 募集要項を見てどんな人物が求められているか理解し、そのとおりにアピールする
- 家計が苦しいことをしっかりと主張する(理由はいくらでも考えられる)
- 将来どんな人間になりたいかを想像して熱く語る
- 将来の自分(③)にとって障害となっている家計状況(②)を改善するために、給付型奨学金が必要であると主張する
一度頑張って申請書を書き上げてしまえば、あとはコピペで複数の申請書を準備することもできます。
複数申請によって採用の確率が上がることはもちろん、併給することによってより多額の収入を得ることも可能になりますよ。
最初の「面倒くさい」という心理的ハードルを乗り越え、給付型奨学金獲得に向けて一歩踏み出してみてください。
デメリット②:消費が多くなりがち
給付型奨学金のデメリットの2つ目は「消費が多くなりがちなこと」です。
給付型奨学金によって家計に余裕が生まれてくると、今まで買えなかった商品の購入やサブスクサービスの契約などをしたくなりますよね。
これも自分自身の考え方、意識次第で良い方向に持っていくことができます。
例えばメリット③で紹介したような、あなたの時間を増やしてくれる時短家電や、勉強に集中するためのガジェット、学びを深めるためのサブスクサービスなどに投資していくことで、あなた自身の成長に繋がります。
それでもどうしてもなかなか無駄な消費が減らせないという人は、スマートフォンで使用できる「家計簿アプリ」の利用をオススメします。
家計簿アプリは、クレジットカードの利用明細や銀行の収支を自動的に収集し、手間をかけずに自分の家計管理をしてくれるアプリです。
最近色んな人がおすすめしてますよね
家計簿アプリのメリットは以下のようなものがあります。
- 自動で収入、支出を収集してくれるので手間がかからない
- 様々なデータをグラフ化してくれるので支出の無駄を見つけやすい
- 残高の増加が視覚的にわかるのでモチベーションが上がる
- 万が一クレジットカードなどの不正利用があってもすぐに気づける
私自身が使用している家計簿アプリはマネーフォワードMEです。
無料で使用できる機能だけでも十分に活躍してくれます。
自動記録はもちろん、複数のクレジットカード・銀行の登録、データのグラフ化、カレンダー表示、家計目標管理などを行うことができます。
その他にもさまざまな大学生/大学院生向けの節約術も紹介しています。
適切なポイントを抑えて、着実な貯蓄増加を目指していきましょう。
\無理なく継続できる!/
デメリット③:留年ができなくなる
給付型奨学金のデメリットの3つ目は「留年ができなくなること」です。
給付型奨学金は、留年をしてしまうと支給休止、あるいは完全に奨学生の資格を剥奪されてしまう場合が多いです。
つまり、奨学金の継続受給のために「絶対に留年できない」というプレッシャーが生まれてしまうということですね。
ここではあえてデメリットとして紹介しましたが、留年すること自体は「百害あって一利なし」です。
授業料免除や奨学金返還免除の審査対象外になってしまったり、就職活動も不利になります。
制約が少なく堕落しがちな大学生活に、給付型奨学金が適度なプレッシャーを与えてくれます。
ほどよい緊張感を感じながら留年しないような大学生活にしましょう。
デメリット④:社会人になるのが億劫になる
給付型奨学金のデメリットの4つ目は「社会人になるのが億劫になること」です。
給付型奨学金をもらうことによって、
・安定して高額な収入源が確保できる
・場合によっては会社に入ることで一時的に収入が減ることもある
・修士、博士に進学するとさらに高額の給付型奨学金を狙える
・研究活動にのめり込んでしまう
・金銭獲得自体を楽しく感じてしまう
といった理由から、社会人になるのを億劫に感じ「このまま大学に残りたい」と思うようになってしまいます。
私自身、最終的に博士課程まで進んでしまった理由の40%くらいはこれらの要因からでした…
進学することで新たな知識や経験を得ることができるので、修士、博士への進学は私もオススメしています。
ただ、「大学を卒業してすぐに起業するんだ!」というような確固とした目標がある人は、目標がぶれる可能性があるという意味で給付型奨学金受給はデメリットになりうるのかなと思います。
ここまでで紹介したデメリットも踏まえて、給付型奨学金を申請するのか、あるいは既に受給している奨学金をどのように活用するのか考えてみましょう。
【まとめ】給付型奨学金で充実した大学生活を!
本記事では、給付型奨学金を受給することのメリットとデメリットを紹介してきました。
地方国立大学、中堅私立大学のような比較的入学偏差値の低い大学では、学内の競争相手が少ないために奨学金獲得が有利となる場合もあり、多くの人にチャンスがあります。
本記事で紹介した給付型奨学金を最大限活用する方法や、気をつけるべきポイントを理解した上で、ぜひ給付型奨学金の申請にチャレンジしてみて欲しいと思います。
給付型奨学金などによって経済的な余裕が出てくると、勉強や研究、就職活動などにさらに集中して取り組むことができ、成果稼ぎの好循環を作ることができますよ。
これらの「大学生だからこそ」利用できるサービスや制度を有効活用して、充実した大学生活にしていきましょう。
以上で、給付型奨学金を受給することのメリットとデメリットの解説は終わりです。
ご不明点等有りましたら、お気軽にツイッター「@Washimaru_UNIV」までご質問ください。
お疲れ様でした!
\給付型奨学金や教科書高価売却など!/