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【経済的理由】授業料免除の申請理由を例文つきでわかりやすく解説【大学生/大学院生】

【経済的理由】授業料免除の申請理由を例文つきでわかりやすく解説【大学生/大学院生】

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授業料免除の「申請理由」をどう書けばいいか悩んでいる、あるいはこれまでの申請では適当に書いてしまっていたという人はいませんか?

  • 周りに相談できる人がいない。家庭事情を含む相談はしにくいし…
  • 申請理由なんてどうせ見られないんじゃないの?
  • テンプレートがあれば楽なのにな…

このように授業料免除の申請理由の書き方を知りたいというあなたのために、授業料免除に採用される確率を上げる申請理由の書き方申請理由の重要性を解説します。

ここで紹介するのは、地方大学に通っていた平凡学生の私が、学部・修士・博士課程全てにおいて授業料免除(合計360万円)を勝ち取った、多くの大学生/大学院生に適用できるノウハウです。

本記事を読むことで、テンプレートをもとにした、あなたの家庭事情に合った申請理由の書き方がわかるようになりますよ。

わしまる

授業料免除は、多くの大学生/大学院生が獲得するチャンスのある「大学生だからこそ」利用可能な金銭獲得制度の一つです

本記事を読んだ一人でも多くの大学生/大学院生が授業料免除審査を通過してくれることを願っています。

本記事の信頼性

わしまるは半期に一回の授業料免除に毎回申請し、学部、修士、博士の9年間で360万円の授業料免除を受けました。

多くの授業料免除申請を通して培ったノウハウを公開していきます。

注意事項

本記事では各大学独自の授業料免除申請を想定しております。2020年から始まった「高等教育修学支援新制度」により、特に学部生は本記事の内容が一部当てはまらない場合がありますのでご注意ください。

授業料免除(減免)は多くの学生が採用される!

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授業料免除(減免)とは、大学の授業料の半額もしくは全額が免除される制度です。(※4分の1免除を設けている大学もあります)

審査、採用人数(採用金額)は各大学ごとに設定されています。

わしまる

国立大学でも授業料は年間50万円以上しますので、これが免除されるのはありがたいですね

全額免除になるハードルはやや高いですが、半額免除であれば意外と多くの学生が採用されています

このグラフは国立大学の授業料免除(減免)の予算額と採用人数の推移です。

国立大学だけでなんと6.5万人相当(全学生の約12%)の予算が充てられています。

上図の採用人数は全額免除換算となっていますので、半額・全額免除になる人数は全学生の20%近くにのぼると推測されます。

わしまる

そもそも申請すらしない人もいると考えると、申請さえしておけばかなり高い確率で採用されていることになります

ほとんどの国立大学院にはこの授業料免除制度があるため、生涯年収やスキル獲得に大きなメリットがある大学院進学の負担も軽減してくれますよ。

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授業料免除は毎年3~4月頃、もしくは9~10月にかけて申請を受け付けていますので、あなたの大学の学生支援課情報を確認して是非チャレンジしてみましょう。

授業料免除の選考基準と申請手続きのコツも紹介していますので、更に詳しく知りたいという人は是非ご覧ください。

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授業料免除における申請理由の重要性

重要

授業料免除の概要についておさらいしたところで、次は申請時に作成する「申請理由」の重要性について学んでいきましょう。

結論から言いますと、「申請理由」は所得証明書や住民票などの証明書では判断することができない経済事情をアピールするという大変重要な役割をもっています。

申請理由」でのアピールポイント
  • これから先の未来における経済状況の変化
  • これ以上収入が増やせない事情
  • 勉学や研究を続けたいという強い意志

未来の事情や、改善が見込めない理由、自分自身の意思などは、証明書では判断することができないけれど審査側は必ず考慮すべき事情です。

このような「証明書に載らない事情」をしっかりと伝えるためにも、要点を押さえた申請理由は大変重要なのです。

わしまる

逆に言えば「申請理由」で現状の収入の話だけをしてもあまり意味がないということですね

たかこさん

これまでは良くない申請理由を書いてしまっていました…

それでは、これらのアピールすべき項目も入れ込んだ「申請理由」の書き方を次の章で確認していきましょう。

申請書に載らない事情をアピールしよう

授業料免除の申請理由テンプレート

授業料免除申請理由テンプレート

それでは授業料免除の「申請理由」の例文を、テンプレートをもとにくわしく解説していきます。

おおまかな全体像は以下のとおりです。

これらのたった4項目をあなたに合った内容に書き換えることで、説得力のある申請理由が出来上がりますよ。

わしまる

それでは、これら4項目の内容と具体例を紹介していきますね

構成①:現在の家計状況(家族構成、収入源、困窮度)

授業料免除「申請理由」テンプレ
  1. 現在の家計状況(家族構成、収入源、困窮度)
  2. 未来の家計状況(進学、退職など)
  3. 収入増加が見込めない理由
  4. 勉学や研究に対する強い意志

最初の出だしでは、現在の家計状況を簡単に説明しましょう。

あなたが現在大学2年生以上の在学生である場合を想定し、具体的な例文を紹介していきます。

構成①:現在の家計状況

私の世帯は、祖母、父、母、妹、弟、私の6人家族です。

現在は、会社員である父の給料と私のアルバイト収入のみで生活しております。

持ち家のローンや祖母の介護費用、3人の学生の学費などの出費が大きく、現在の収入では家族6人の生活を支えることが非常に難しい状況となっています。

この例文のように、

・簡単な家族構成
・現在の全ての収入源
・現在の家計状況が苦しい事情

を順に説明することで、審査担当者に「現状でも大学の学費が重荷になっている」と思わせることができます。

特に、所得証明書や住民票などの証明書では見えてこない「高額かつ継続的な出費」を伝えることが効果的です。

審査の際は、各個人の世帯収入から一般的な家計支出額を差し引いて経済困窮度を評価します。

あなたの家族が一般的な家庭以上に必要な支出があることを伝えないと、困窮度を低く見積もられてしまい採用確率が下がってしまうのです。

証明書では見えない「高額かつ継続的な支出」の例をいくつか挙げておきます。

「高額かつ継続的な支出」の例

  • 学費
  • 定期代
  • 祖父母の介護費用
  • 乳幼児の子育て費用
  • 兄弟姉妹の部活費
  • 長期の医療費
  • 高額ローン

etc…

現在の家計状況を適切に伝え、審査員に学費が重荷になっていることをアピールしましょう。

構成②:未来の家計状況変化(進学、退職など)

授業料免除「申請理由」テンプレ
  1. 現在の家計状況(家族構成、収入源、困窮度)
  2. 未来の家計状況(進学、退職など)
  3. 収入増加が見込めない理由
  4. 勉学や研究に対する強い意志

次に、未来の家計状況について考えられる変化を伝えましょう。

具体例は以下のようになります。

構成②:未来の家計状況

そのような困窮状況に加え、次年度は妹が高校に、弟が中学にそれぞれ入学するため、さらに家計状況が苦しくなる見込みです。

未来の家計状況も証明書からはなかなか見えてきません。

そこで、未来の出費増加もしくは収入減少を申請理由の中で明確に訴えることで、既に印象づけている経済困窮度をさらに強化することができます。

証明書では見えない「未来の収支変化」の例をいくつか挙げておきます。

「未来の収支変化」の例

  • 進学に伴う学費増
  • 祖父母が要介護者になった
  • 出産に伴う養育費増
  • 兄弟姉妹の部活加入
  • 入院開始による医療費増
  • 自宅通学→自宅外通学への切り替え
  • 鈍行通学→新幹線通学への切り替え
  • 親の退職による収入減
  • 学業優先のためアルバイト時間を減らす

etc…

未来の収支変化を伝え、経済困窮度をさらに強く印象づけましょう。

構成③:収入増加が見込めない理由

授業料免除「申請理由」テンプレ
  1. 現在の家計状況(家族構成、収入源、困窮度)
  2. 未来の家計状況(進学、退職など)
  3. 収入増加が見込めない理由
  4. 勉学や研究に対する強い意志

現在から未来にかけて家計状況が苦しいことを訴えた上で、これ以上収入増加が見込めない理由を説明しましょう。

具体例は以下のようになります。

構成③:収入増加が見込めない理由

私のアルバイトは既に月に60時間を超えており、大学の授業やサークル活動を考えるとこれ以上勤務時間を増やすことは難しいです。また、母親も子育てや祖母の介護でパートに出ることが難しく、これ以上世帯収入を増やすことはできません。

基本的に「出費が多いのであれば収入を増やすべき」と審査員から思われると想定したほうがよいです。

このように思われることを想定した上で、どうしても収入増加が難しいことを先回りして説明しましょう

これにより、審査員にも「学費免除などの経済支援の他には対策のしようがない状況である」と思わせることができます。

たかこさん

収入増加が難しい理由も「公的証明書からはわからない事情」ですね

証明書で見えない「収入増加が困難な理由」の例をいくつか挙げておきます。

「収入増加が困難な理由」の例

  • 既にアルバイト勤務時間が限界
  • 親が育児、介護があるため新たに働くことが難しい
  • 親が高齢でこれ以上昇給が望めない
  • 親に身体障害があり働くことが難しい

etc…

構成④:勉学や研究に対する強い意思

授業料免除「申請理由」テンプレ
  1. 現在の家計状況(家族構成、収入源、困窮度)
  2. 未来の家計状況(進学、退職など)
  3. 収入増加が見込めない理由
  4. 勉学や研究に対する強い意志

最後に、勉学や研究に対する強い意思をアピールしましょう。

具体例は以下のようになります。

構成④:勉学や研究に対する強い意志

私は、大学での学びをさらに深めるため、引き続き大学の授業や研究活動に一生懸命取り組みたいという強い気持ちがあります。大学生の本分となる学業がアルバイト時間増加等によって妨げられないよう、2022年度前期分の授業料免除を申請いたします。

以上、ご検討の程よろしくお願い致します。

ただ単に経済的に苦しいだけでは「大学として」経済支援する理由としては弱いです。

大学運営側の仕事の一つは、学生が学業に全力で取り組める環境を作ることです。

「勉学や研究活動に真剣に取り組みたいけれど、家計困窮という障害がある」

「授業料免除によって、この障害を取り払ってほしい!」

このようなストーリーで訴えることで、「あなたを授業料免除者として採用することで大学側の役割も果たせる」魅力的な提案だと思わせることができます。

わしまる

これまでに説明した4つの例文に沿って、あなたに合った申請理由を作成してみましょう

【まとめ】授業料免除で充実した大学生活に!

本記事では、授業料免除に採用される確率を上げる申請理由の書き方と申請理由の重要性を紹介してきました。

授業料免除申請における「申請理由」は、所得証明書や住民票などの証明書では判断することができない経済事情をアピールするという重要な役割を果たします。

本記事で紹介したテンプレートをもとに、あなたの家庭事情にあわせた授業料免除申請書を作成してみてください。

授業料免除についてさらに詳しく知りたいという人は、こちらの記事で授業料免除の選考基準と申請手続きのコツを紹介していますので是非ご覧ください。

● 授業料免除の選考基準と申請手続きのコツ4選をわかりやすく解説

大学や大学院には、授業料免除の他にも給付型奨学金奨学金返還免除など、様々な修学支援制度が充実しています。

このような大学生/大学院生だからこそ利用できる金銭獲得制度は積極的に活用していきたいですね。

● 大学生におすすめのお金の稼ぎ方7選【給付型奨学金が最強です】

これらの素晴らしい制度を有効活用して経済的な余裕が出てくると、勉強や研究、就職活動などにさらに集中して取り組むことができ、成果稼ぎの好循環を作ることができます。

成果獲得の好循環

「大学生だからこそ」利用できるサービスや制度を有効活用して、充実した大学生活にしていきましょう。

以上で、授業料免除に採用される確率を上げる申請理由の書き方の解説は終わりです。

ご不明点等有りましたら、お気軽にツイッター「@Washimaru_UNIV」までご質問ください。

お疲れ様でした!

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